【史料１】高野山住僧等解 （端裏書）　　　　　　 引接院之時沙汰 「平中納言殿御判行　御米運上時不可至雑賀地頭狼藉下知状」 　　（外題） 　　「下　雑賀庄官等所 　　　　高野御庄御米等、入彼湊之時、不可致狼藉、於 　　　　事可令致芳心也、彼源丸逃去云々、自今以後不 　　　　可入庄内之状如件、 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（平親宗） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（花押）」 　高野山住僧等謹言 　　欲被賜御下文於雑賀御庄事 　右、紀伊湊者、当御庄之内也、依為吉野河末派、当山 　運上米輻湊此河後、而依為津頭、善悪之事聚集之間、 　御庄住人源太丸不知実名与当山領大田庄梶取丸有相論 　事歟之故、令刃傷丹生神人了、当山之訴何事如之哉、 　重相語和泉国住人賀志乃井藤五不知実名致刃傷狼藉了、 　神人刃傷之咎、法令之所差、雖罪科不軽、　欲被彼源 　太丸追却御庄内、彼藤伍行重科、兼又自今以後、於彼 　津頭御庄家、於当山運上米之事、不可致濫吹之由、欲 　被賜御判行、仍言上如件、 　　　　　建久七年三月　日　都維那法師「源照」 　　　　　　　　　　　　　　寺主大法師「実信」 　　　　　　　　　　　　　　上座大法師「実勝」 ※．「高野山住僧等解」 　　　高野山文書『和歌山市史』第四巻、和歌山市、1977年、鎌倉13号（一一九六）